デジタルアートで作品に文字(テキスト)を追加する方法
デジタルアートに興味を持って、絵を描き始めたデジタルアート初心者の方もいらっしゃると思います。作品が完成したら、そこにサインを入れたり、タイトルを入れたり、「ありがとう」のようなメッセージやセリフを入れたいと考えることもあるのではないでしょうか。
「絵を描くツールで、どうやって文字を入れるのだろう?」と疑問に思っている方に向けて、デジタルアートソフトで文字(テキスト)を追加するための基本的な方法と、文字を装飾する方法について解説します。
デジタルアートソフトの「テキストツール」とは
ほとんどのデジタルアートソフトには、絵を描く機能だけでなく、文字を入力するための「テキストツール」というものが用意されています。
これは、パソコンで文章を作る時のように、キーボードを使って文字を入力し、キャンバスの上に表示させることができるツールです。
アイコンは「T」のような形をしていることが多いです。ソフトのツールバーを探してみてください。
作品に文字を入れる基本的なステップ
デジタルアートソフトで作品に文字を入れる手順は、多くの場合、以下のようになります。ソフトによって細かい操作は異なりますが、基本的な流れは同じです。
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テキストツールを選択する
- ツールバーにある「T」のようなアイコンのテキストツールを選びます。
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文字を入れたい場所で操作する
- キャンバス上の文字を入れたい場所をクリックします。これで文字を入力できる状態(テキストボックスが表示されたり、カーソルが出たり)になります。
- または、文字を入れたい範囲をドラッグしてテキストボックスの大きさを決める場合もあります。
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文字を入力する
- キーボードを使って、入れたい文字を入力します。入力した文字がキャンバスに表示されます。
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入力を確定する
- 入力が終わったら、Enterキーを押すか、別のツールを選択するなどして、文字入力を確定させます。
これで、作品の上に文字を表示させることができました。入力した文字は、絵とは別の「テキストレイヤー」という特別なレイヤーとして扱われることが多いです。これにより、後から文字だけを編集したり、移動させたりすることが簡単にできるようになります。
入れた文字を調整する方法
入力した文字は、そのまま使うだけでなく、サイズや色、書体(フォント)などを自由に変えることができます。
文字を調整するには、まず文字を選択した状態(編集状態)にする必要があります。これは、テキストツールを選んだ状態で、キャンバス上の文字をクリックするなどして行います。
編集状態にすると、文字の種類やサイズ、色などを変更するための設定項目が表示されるはずです。
- 文字の内容を変える:
- 入力した文字の誤字を直したり、別の文字に変えたりできます。
- フォント(書体)を変える:
- ゴシック体や明朝体、手書き風など、パソコンにインストールされている様々なフォントを選ぶことができます。作品の雰囲気に合わせてフォントを変えると、印象が大きく変わります。
- ※使いたいフォントがパソコンに入っていない場合は、新しくダウンロードしてインストールする必要がある場合があります。
- 文字のサイズを変える:
- 文字の大きさを数値で指定したり、表示されている文字の枠をドラッグしたりして変更できます。
- 文字の色を変える:
- カラーパレットから好きな色を選んで、文字の色を変更できます。
- 文字を移動・拡大・回転する:
- 文字全体をまとめて移動させたり、大きくしたり小さくしたり、角度を変えたりすることもできます。これは、絵を移動・拡大・回転させる時と同じような変形ツールや移動ツールを使って行うことが多いです。
これらの調整機能を活用することで、作品にぴったりの文字を入れることができます。
文字に変化をつける(少し応用)
さらに、文字に縁取りをつけたり、影をつけたりする機能を持つソフトもあります。
- 縁取り(フチ): 文字の輪郭に沿って線をつけることができます。
- 影(ドロップシャドウ): 文字の後ろに影をつけることで、文字を立体的に見せたり、背景から浮き上がらせたりすることができます。
これらの効果を使うと、文字がより目立つようになり、デザイン性が高まります。ソフトによっては「レイヤースタイル」や「効果」といった機能の中にこれらの設定があることが多いです。
文字を入れるときのヒント
- テキストレイヤーを活用する: 文字は絵と別のレイヤーになることがほとんどです。文字レイヤーを選んでいれば、絵に影響を与えずに文字だけを編集できます。後から直す可能性がある場合は、文字レイヤーを分けておくのがおすすめです。
- 読みやすさを考える: どんなに素敵なフォントでも、作品の背景に溶け込みすぎて読みにくくなってしまうこともあります。文字の色や縁取り、影などで、読みやすさを意識することも大切です。
- たくさん試してみる: いろいろなフォントやサイズ、色を試して、作品に一番合う表現を探してみてください。
まとめ
デジタルアートソフトの「テキストツール」を使えば、キーボード入力で簡単に作品に文字を追加することができます。入力した文字は、フォント、サイズ、色などを後から自由に調整できるのが便利です。
サインやタイトル、メッセージなど、文字を少し加えるだけでも、作品の印象は大きく変わります。ぜひ、これらの基本的な操作を試して、あなたのデジタルアート作品に文字を加えてみてください。