デジタルアートソフトで簡単に図形を描こう!直線・丸・四角の描き方
デジタルアートを始めたばかりの方にとって、線や丸を綺麗に描くのは難しく感じることがあるかもしれません。フリーハンドで思い通りの形を描くには練習が必要ですが、デジタルアートソフトには、誰でも簡単に正確な直線や円、四角を描ける便利な機能が備わっています。
この記事では、デジタルアートソフトで基本的な図形を描くためのツールとその使い方を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
デジタルアートにおける図形ツールの役割
デジタルアートソフトには、フリーハンドで自由に線を描く「ブラシツール」の他に、直線や様々な形の図形を正確に描くための「図形ツール」や「線ツール」などがあります。
これらのツールを使うと、次のような場面で役立ちます。
- 建物の窓枠や家具など、正確な直線が必要なものを描く
- キャラクターの瞳や背景の太陽など、綺麗な円を描く
- 箱や額縁、画面のフレームなど、正確な四角を描く
- デザイン要素としてシンプルな図形を取り入れる
難しそうに見えるかもしれませんが、使い方はとてもシンプルです。いくつかの簡単な操作を覚えるだけで、作品の表現の幅がぐっと広がります。
直線ツールを使ってみましょう
多くのデジタルアートソフトには、「直線ツール」があります。アイコンは、斜めの線や定規のようなマークであることが多いです。
基本的な使い方
- ツールバーから「直線ツール」を選びます。
- 線を引きたい場所の始点(開始したい位置)でクリックします。
- そのままクリックした指やペンを離さずに、終点(終わりにしたい位置)までドラッグします。
- 終点で指やペンを離すと、始点から終点までが直線で結ばれます。
まっすぐな線を描くコツ
水平(真横)や垂直(真上・真下)の線、または正確な45度の角度の線を引くには、キーボードの Shiftキー を押しながらドラッグする方法がよく使われます。
- 「直線ツール」を選びます。
- 始点でクリックします。
- Shiftキーを押しながら、終点までドラッグします。
- 指やペンを離します。
Shiftキーを押している間は、ドラッグする方向が水平、垂直、45度のいずれかに自動的に固定されることが多いです。
直線の太さや色を変える
直線ツールを選んでいるとき、ソフトの画面の上部や横に、線の太さや色を設定する項目が表示されます。ここで線の太さを調整したり、描画色を変えたりすることで、様々な雰囲気の直線を描くことができます。
図形ツール(長方形・楕円など)を使ってみましょう
直線だけでなく、長方形や円、楕円などの基本的な図形を描くためのツールもあります。これらのツールは「図形ツール」や「シェイプツール」といった名前で見つかることが多いです。アイコンは四角や丸の形をしています。
基本的な使い方
- ツールバーから描きたい図形(例:長方形ツール、楕円ツール)を選びます。
- 図形を描き始めたい角(長方形の場合)や端(楕円の場合)でクリックします。
- クリックした指やペンを離さずに、図形を広げたい方向へドラッグします。
- 描きたいサイズになったら、指やペンを離します。
正方形や真円を描くコツ
長方形ツールで正方形を、楕円ツールで真円(正円)を描きたいときも、Shiftキーが役立ちます。
- 描きたい図形ツールを選びます。
- 図形を描き始める位置でクリックします。
- Shiftキーを押しながら、ドラッグします。
- 指やペンを離します。
Shiftキーを押しながらドラッグすると、縦横比が固定されて、正方形や真円を描きやすくなります。
塗りつぶしと線のみの切り替え
図形ツールには、「塗りつぶし」をするか「線の枠だけ」を描くかを選べるオプションがあることが多いです。ツール設定の場所に、「塗りつぶし」「線」といった項目や、アイコンで表示されています。
- 塗りつぶし: 図形の内側を現在の描画色で塗りつぶします。枠線を描くかどうかも選べることがあります。
- 線のみ: 図形の外枠だけを線で描きます。線の太さや色を設定できます。
目的に応じて、これらの設定を切り替えて使用します。
ソフトによる違いについて
デジタルアートソフトの種類(Photoshop、CLIP STUDIO PAINT、GIMP、Kritaなど)によって、ツールの名前やアイコン、設定画面の場所、操作方法の細かい部分が異なる場合があります。
もしこの記事の内容と使っているソフトの画面が少し違っても心配いりません。まずはツールバーのアイコンを見て、「直線」「四角」「丸」といった形をしたツールを探してみてください。見つけたら、クリックして画面をドラッグしてみるのが最初のステップです。ツールを選んだときに表示される設定項目も、少し触ってみるとどんなことができるか分かってきます。
練習してみましょう
図形ツールを使えば、フリーハンドで描くのが難しい正確な形も簡単に描けることがお分かりいただけたかと思います。背景の建物や、イラストの中の小物、デザインのアクセントなど、様々な場面で活用できます。
まずは新しいキャンバスを開いて、直線ツールで線を引いてみたり、長方形ツールや楕円ツールで色々なサイズの四角や丸を描いてみたりすることから始めてみましょう。Shiftキーを使った正確な図形の描き方も試してみてください。
これらの基本的なツールを使いこなせるようになると、デジタルアートでの表現の幅がさらに広がります。ぜひ、気軽に試してみてください。