デジタルアートソフトの画面を開いて「どこを見ればいい?」画面の基本構成とツールの見方
これからデジタルアートを始めたいと考えている方の中には、いざソフトを開いてみたら、画面にたくさんのボタンやウィンドウが表示されて「どこから手をつけたら良いのだろう」と戸惑ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
デジタルアートソフトの画面は、一見複雑に見えるかもしれませんが、いくつかの基本的な部分に分かれており、それぞれの役割を知ることで、ぐっと分かりやすくなります。
この記事では、デジタルアートソフトの画面がどのように構成されているか、そして絵を描くために最低限知っておきたい「ツールの見方」について、初心者の方にも分かりやすくご説明します。
デジタルアートソフトの画面に慣れることから始めましょう
初めてデジタルアートソフトの画面を見たとき、多くの専門用語やアイコンが並んでいて、圧倒されてしまうのは自然なことです。しかし、焦る必要はありません。車に初めて乗る時に、全ての部品の名前を知らなくても運転ができるように、デジタルアートも、最初から全ての機能を知っている必要はないのです。
まずは、画面の全体像を把握し、「これは何をする場所かな?」というくらいの軽い気持ちで見てみましょう。基本的な部分の役割が分かれば、少しずつ操作に慣れていくことができます。
デジタルアートソフトの画面の主な構成要素
デジタルアートソフトには様々な種類がありますが、多くのソフトで共通する画面の構成要素があります。代表的な部分とその役割を見ていきましょう。
メニューバー
画面の一番上にあることが多い部分です。「ファイル」「編集」「表示」といった文字が並んでいます。ここには、 * 新しく絵を描くためのファイルを開く、保存する * 間違えた操作を元に戻す、やり直す * 画面の表示方法を変える * ソフト全体の細かい設定をする など、基本的な操作やソフト全体の機能に関する項目が集まっています。
ツールパレット / ツールバー
画面の左側や右側、あるいは上に表示されることが多い、たくさんのアイコンが並んでいる部分です。絵を描くための「道具」がここに集まっています。 * ペンや鉛筆のように線を描くツール * 消しゴムツール * 色を塗るためのツール(バケツなど) * 描いた絵の一部を選んだり動かしたりするツール * 文字を入力するツール など、デジタルアート制作で頻繁に使う機能のアイコンが並んでいます。使いたい道具のアイコンをクリックして選びます。
キャンバス / 描画エリア
画面の中央にある、白や透明の大きなエリアです。実際に絵を描く「紙」や「描画スペース」にあたります。ここでペンツールなどを使って線を描いたり、色を塗ったりします。
レイヤーパネル
画面の端の方に表示されることが多い部分です。デジタルアートの重要な概念である「レイヤー」を管理します。レイヤーは、透明なシートを何枚も重ねて絵を描いていくようなイメージです。 * 新しいレイヤーを追加する * レイヤーの表示/非表示を切り替える * レイヤーの順番を入れ替える * 特定のレイヤーだけを編集する といった操作ができます。レイヤーを使いこなすと、絵の修正や編集がとても楽になります。
カラーパレット / カラーピッカー
画面のどこかに表示される、使いたい色を選ぶための部分です。 * 様々な色が表示されている部分から直感的に色を選ぶ * スライダーや数値を調整して細かい色を作る といった方法で、描きたい絵に使う色を選びます。
ブラシ設定 / ツールオプション
選んでいるツール(例えばペンツール)の細かい設定をするための部分です。ツールパレットでペンツールを選んだら、この設定部分で * ペンの太さ * 線の濃さ(不透明度) * 線の種類(かすれ具合など) * 筆圧の感知設定 などを調整することができます。選んでいるツールによって表示される設定項目が変わります。
まずはここだけ!超初心者が押さえたいポイント
全ての部分を一度に理解しようとすると大変ですので、まずは以下の4つに注目して、実際にソフトを触ってみるのがおすすめです。
- キャンバス: 絵を描く場所がどこかを確認しましょう。
- ツールパレット: 線を描く「ペンツール」や色を塗る「バケツツール」、消す「消しゴムツール」など、基本の道具のアイコンを見つけましょう。
- レイヤーパネル: レイヤーが管理されている場所を確認しましょう。まずは「新しいレイヤーを追加する」ボタンを探してみてください。
- カラーパレット: 使いたい色を選ぶ場所を確認しましょう。
ソフトによって画面構成は少し違います
デジタルアートソフトは、種類によって画面の見た目やボタンの配置が少しずつ異なります。しかし、ここでご紹介した「メニューバー」「ツールパレット」「キャンバス」「レイヤーパネル」「カラーパレット」「ツールオプション」といった基本的な要素は、多くのソフトに共通して存在します。
使っているソフトの画面と照らし合わせながら、それぞれの部分がどこにあるか探してみてください。ソフトのヘルプ機能や公式ウェブサイトで、画面の各部の名称や使い方が説明されている場合もあります。
焦らず、少しずつ慣れていきましょう
デジタルアートソフトの画面構成について理解が深まったでしょうか。最初は難しく感じるかもしれませんが、実際にソフトを起動して、画面の様々な部分を触ってみることで、徐々に慣れていきます。
色々なツールを選んでみて、ブラシ設定を変えてみたり、レイヤーを追加してみたり、気軽に試してみてください。分からなくなったら、またこの記事や他の情報を参照しながら進めていけば大丈夫です。
デジタルアートの世界へようこそ。画面の見方が分かれば、絵を描くための一歩を踏み出せます。応援しています。