デジタルアート初心者のQ&A

デジタルアート制作中のトラブル:ソフトが落ちた!データが消えた!そんな時に慌てないための備えと対処法

Tags: デジタルアート, トラブルシューティング, データ保存, 初心者

デジタルアート制作中の「困った!」に備えましょう

これからデジタルアートを始めたいと考えている方にとって、絵を描くことそのものだけでなく、「もし描いている途中でパソコンのソフトが動かなくなったらどうしよう」「せっかく描いた絵のデータが消えてしまったらどうしよう」といった不安もあるかもしれません。

集中して描いている時に、突然ソフトがフリーズしてしまったり、強制終了してしまったりといったトラブルは、残念ながらデジタルアートの世界では完全に避けるのが難しい場面もあります。

しかし、事前に少しの知識と準備をしておけば、万が一の時に慌てずに済んだり、大切なデータを失わずに済んだりすることが増えます。

この記事では、デジタルアート初心者の方向けに、ソフトが落ちたりデータが消えたりした場合の「備え」と、実際にトラブルが起きてしまった時の「対処法」について、分かりやすくご紹介します。

トラブルに「備える」ことの重要性

何時間もかけて一生懸命描いた絵が、ちょっとしたトラブルで消えてしまったら、とても悲しい気持ちになります。そうならないためにも、まずは「備える」ことから始めましょう。

1. こまめな「保存」を習慣にしましょう

アナログでお絵かきをする時には「保存」という概念はありませんが、デジタルアートでは、描いた内容はパソコンの中にデータとして保存する必要があります。そして、その保存作業をこまめに行うことが、トラブル対策の基本中の基本です。

2. ソフトの「自動保存機能」を確認しましょう

最近の多くのデジタルアートソフトには、「自動保存」の機能が備わっています。これは、ユーザーが手動で保存しなくても、ソフトが一定時間おきに自動で作業状態を記録してくれる便利な機能です。

ソフトの設定メニューの中に「自動保存」や「バックアップ」といった項目があるか確認してみてください。この機能が有効になっているか、そして自動で保存する間隔(例えば5分ごと、10分ごとなど)が適切に設定されているかを確認しましょう。もし設定方法が分からなければ、お使いのソフトの名前と一緒にインターネットで検索してみるのも良い方法です。

自動保存されたファイルは、ソフトが異常終了してしまった場合に、次回起動時に復旧できる可能性が高まります。

3. 大切なデータは「バックアップ」を取りましょう

パソコンは精密機器ですので、故障する可能性もゼロではありません。もしパソコン自体が壊れてしまった場合、その中に保存していたデータを取り出せなくなることもあります。

これを防ぐために、完成した作品のデータなどは、パソコン本体とは別の場所にコピーして保管しておくことをお勧めします。

定期的にこれらの場所にデータをコピーしておくことで、万が一の事態に備えることができます。

実際にトラブルが起きてしまった時の「対処法」

では、実際にソフトがフリーズしてしまったり、強制終了してしまったりした場合に、どのように対処すれば良いのでしょうか。

1. ソフトが応答しない(フリーズ)場合

画面が固まってしまって、マウスでクリックしても反応がない、ペンタブレットで描こうとしても何も描けない、といった状態です。

注意点: ソフトを強制終了させた場合、最後に手動で保存した時点から、フリーズするまでの間に描いた内容は消えてしまう可能性が非常に高いです。

2. ソフトが強制終了してしまった場合

作業中に突然ソフトが画面から消えてしまったり、エラーメッセージが出て終了してしまったりするケースです。

3. 保存したはずのデータファイルが見つからない場合

「あれ?さっき保存したのにファイルが見当たらない」という場合です。

トラブルを「起こりにくくする」ためのヒント

備えや対処法を知っておくことは大切ですが、そもそもトラブルが起こりにくくするためにできることもあります。

安心してデジタルアートを楽しみましょう

デジタルアート制作中のトラブルは、誰にでも起こりうるものです。しかし、この記事でご紹介した「こまめな保存」「自動保存の活用」「バックアップ」といった備えをしておくことで、大切なデータを失うリスクをぐっと減らすことができます。

また、実際にトラブルが起きてしまった時も、慌てずにご紹介した対処法を試してみてください。多くの場合は、データの一部を復旧させたり、問題を解決したりすることが可能です。

トラブルを過度に恐れる必要はありません。備えをしっかり行い、万が一の時も落ち着いて対処できるようにしておけば、安心してデジタルアートの創作活動を楽しむことができるはずです。ぜひ、デジタルアートの世界を存分に楽しんでください。